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年利20%の資産運用>FXは危険(ハイリスク)な資産運用か?必要性とリスクの考察

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 FXでの資産運用経験者として一言お話します。

 ただ単にFXを、やみくもに薦めるつもりはありません。
 一人一人、リスク許容度に違いがあります。
 肌に合わない方がいても不思議ではありません。

 FXでは、やり方を覚えてから取引を始めましょう。
 手探りで、やりながら覚えればいいや、という考えで取組むと
 高い確率で損失を出すでしょう。

 投資初心者にとってハイリスクだといわれるのは
 やり方を理解しせずに取組む人が多いからです。

 「理解できない金融商品には手を出さない」のは
 資産運用の第一原則。

 FXの特徴は
 リスクとリターンの割合を自分で決められることです。
 ですから、
 ハイリスクにするのも、ローリスクにするのも投資家本人です。

 そのためには、やり方を覚えることは必須です。

 さて
 FXのリスクを考える前に
 まず資産運用という大きな枠で考えてみましょう。

資産運用とリスク
 資産運用をする場合、リスクとリターンの割合を考えた上で
 投資先(金融商品)を決めると思います。

 基本的に、
 投資金融商品(株式、投資信託、債券、不動産、為替など)には
 元本割れがあります。

 まずおさえて置きたいことは
 リスクのあるのは、FXだけではない、ということ!
 投資には、必ず資産が減るリスクがあります。

 リスクというと、
 【元本割れの可能性】のことだと、漠然と考えてますよね。

 リスクにはいろいろな種類があります。代表的なものは下表の通り。
種類 内容 影響されやすい金融所品
インフレリスク 利回りを、インフレ率(物価の上昇率)が上回り、実質資産が減少する危険性 MMF
信用リスク 約束された支払い能力が無くなる、または、その商品が無価値になる危険性。 債券、投資信託、株式
金利リスク 金利の変動が金融商品の価格を変動させる危険性 債券、株式、投資信託
為替リスク 為替変動による金融商品価格が変動する危険性 投資信託、外貨商品
価格変動リスク 市場の需給と供給の関係から、金融商品の価格が変動する危険性 投資信託、株式

 リスクには様々な種類があり
 資産を運用するということは、必ず、なんらかのリスクをともないます。

 元本割れはない銀行預金でも
 MMFと同様にインフレリスクの影響を受けます。

 つまり、どんな資産でも(たんす預金でも)
 リスクのない資産はない、といってもいいのです。

価格変動リスクとFX
 一般に、リスクが高いという時の『リスク』とは
 価格変動リスクを指しているように思われます。

 価格(株価など)が下がる事で、元本割れになることです。

 この価格変動リスク(外貨の場合、為替変動リスク)は
 標準偏差という数値を用いて判断することが一般的です。

 その数値が大きければ、ハイリスクだと判断します。
 (数値は、内藤忍著「資産設計塾外貨投資編を参考)

標準偏差 株式 国債
日本 24.1% 5.1%
米国 20.6% 13.9%
英国 23.9% 13.5%

 FXの通貨ペアの標準偏差
 米ドル円 9.4%
 英ポンド円 10.0%

 FXは株式投資に比べれば、リスクは半分以下です。
 米国、英国の国債と比較しても、リスクは低いのです。

外貨資産の意義
 資産運用では
 投資先を分散します。
 この分散投資は、様々なリスクを減算する目的で行います。

 外貨への分散投資を薦めている専門家は多数います。

 外貨資産を持つことの意義とは何でしょうか。

 輸入インフレに対するリスクヘッジ。

 輸入インフレとは、
 円安がすすむと、
 輸入品を中心にインフレ(物価上昇)が起こる現象です。

 日本は、食品のほとんど(60%くらい)を輸入に頼っています。
 自給率は40%程度です。

 まず、こういう食品の価格が上昇する可能性があります。

 それから、石油などのエネルギー関係も、影響があるでしょう。
 とすれば、ほぼ全ての物価に影響を与えると考えられるのです。

 外貨資産を持つことで
 円安がすすんでも、資産が目減りする(インフレにより資産価値が下がる)ことはないわけです。

 基本的に景気が不況だと、円安になる傾向があります。
 円安のお陰で輸出業の業績が伸び、景気が回復してきて
 円高になっていく、という動きがおこります。
 つまり景気が最好調のときは、円高。
 景気が最低のときは、円安。

 外貨保有の意義は、見方をかえれば、不景気対策なのです。
 不景気の時に、円安で資産を増やせる可能性が高くなります。

FXがハイリスクと指摘される理由
 それで、FX(外国為替証拠金取引)ですが、
 これは、外貨建て商品の一つ。

 現在、FXが人気を集めている理由は
 ・利回りが高い
 ・株式より簡単にできる

 わたしが、始めた理由も上記と同じです。
 普通、資産は、金利が安ければ、株式などへ流れます。
 でも、わたしは、株式は面倒くさいし難しいということで取組む気になれなかったのです。

 そんなとき、FXの利回りの高さが気になりました。
 かるく年率10%も稼げるのです。

 しかし
 ハイリスクと指摘される金融商品です。
 まずは、調べることから始めました。

 ハイリスクといわれるのは何故でしょうか。

 その(1)
 為替市場の価格変動リスク(為替リスク)


 これは、株式などの価格変動リスクと同じです。
 この為替リスクが、問題視されるのは
 相場を読むことを求められるからです。

 「相場を読まなければ、利益がでない」と考えれば、ハイリスクです。

 実は、ここに落とし穴があったのですが…。
 為替差益だけがFXの利益ではありません。

 その(2)
 レバレッジによる取引


 レバレッジによる取引とは、たとえば
 10万円で、100万円分の取引をすることです。

 あなたは、10万円しか、入金しなくていいのですが
 実際には、10倍の100万円の価格の取引を行うものです。

 この場合、利益も10倍になりますが、損益も10倍になります。
 ですので、あっという間に元本割れする可能性があります。


 主に、これらの(1)(2)の理由から
 ハイリスクな金融商品と思われています。

しかし、よく調べた結果
 金利収入に徹すれば、為替差益を狙わなくてもいいのです。
 為替差益を出さなくても、金利(スワップ金利)が得られるのです。
 理由(1)は、それほど恐れることはありません。

 2002〜2007.3のヒストリカルボラティリティ(為替変動率)を調べると
 おおよそ
 英ポンド円 7.0%
 豪ドル円 8.3%
 ニュージーランドドル円 9.0%

 この3つは高いスワップ金利で人気の通貨ペアです。
 たとえば
 ニュージーランドドルなら、為替変動率が9%程度なので
 年利9%稼げれば、為替変動をあまり気にしなくてもいいということです。
 ちなみに、レバレッジ1倍で、7.5〜8.5%の運用が可能です(2007.7現在)。
 為替変動率9%と年利8%程度ですから
 為替変動をほとんど気にする必要がありません。

 為替変動率9%とは、現在のレート±9%ということです。
 利益は、年利8%。
 ニュージーランドドル/円の場合、年間
 −1%〜+17%の損益が予測されます。
 圧倒的に利益を上げる可能性が高いわけです。
 (これは、一つのシュミレーション結果であり、「感じ」をつかむ程度の参考にしてください)

 このように為替変動を補うほどの金利を利用して、
 外貨預金の商品プランを
 自分で作ることと同じだと考えればいいわけです。

 高金利の外貨で、預金するというイメージです。
 預金ですから、それほど相場を読む必要はありませんね。

 しかも、満期がありませんので、好きなときに下ろせます。
 (もちろん、このとき元本割れもありえます)
 外貨を現金にすることが簡単にできます。
 すなわち
 流動性リスクが低い金融商品なのです。

 マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ椛纒\取締役の
 内藤忍さんは、
 著書「内藤忍の資産設計塾―あなたの人生目標をかなえる新・資産三分法」の中で
 「流動性リスクは取ってはいけない」と指摘しています。
 個人投資家にとって流動性リスクは低くなければダメなのです。

 さらに、債券や株式、投資信託には、
 商品そのものに信用リスクがあります。

 しかし、外貨そのものには、信用リスクがありません
 主要国の外貨であれば
 それが無価値になるなどという状況はまずありえません。


 FXを活用する長所は
  ・レバレッジを調節してリスクをコントロールできる
  ・金利が、ものすごく高い
  ・円安リスク(輸入インフレ)への対策
  ・通貨には、商品の信用リスクがない
  ・流動性リスクが低い(現金化が簡単)


 ただし
 だからといって、全財産をFXで運用というのは、まずいやり方です。

 特に、始めたばかりの時は、
 運用資金の10%程度から試してみることをおすすめします。


 実は、私の弟に、FXをすすめました。
 30万円くらいなら、損しても大丈夫だというので。

 そこで、30万円で、ニュージーランドドル(NZD)を1万通貨買うことを薦めたのです。
 それでも20%くらいの運用利率になるので、試してみたらどうか、と。

 それから1年ほどたって、「今、どうなってる?」と聞いてみました。
 なんと
 50万円で、米ドル3枚、NZD2枚を持っているというではありませんか。

 それは、レバレッジが高すぎると、注意しましたが、その言葉が心にとどいていない様子。
 「もう少し下がったらユーロを買おうと思うのだけど…」などというのです。

 今でも、レバレッジが高すぎて、9円も下がればロスカットです。
 その上、ユーロまで買うとなると
 7円も下がればロスカットです。

 まったく、リスクを考えていないのです。
 ロスカット決定ですね。(^_^;)

 「ユーロは止めておけ!NZDも差益が得られるうちに売っておけ!」
 と助言しましたが、
 どれだけ私の危機感が理解できているか不安です。(^_^;)

 FXという金融商品を、よく理解できていないのです。
 FXをよく理解していない人(私の弟のような)には、
 ハイリスクな商品なのです。

 まずは、しっかりとレバレッジとリスクとリターンの関係を把握しましょう。
 そうすれば、FXはこわくもなんともありません。
 (預託金と取引証拠金:レバレッジとは

 FXの最大の利点は
 自分でリスクとリターンを決められることなのですから。


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