共分散の効果を得ることは難しい〜FXスワップ運用ガイド

サイトマップTOP(年利20%の資産運用)FXスワップ運用 完全ガイド

12.共分散はしない方がよい


 FXスワップ運用で、共分散という考え方があります。

 通貨分散することで、為替リスクを抑制しようとする運用方法です。

 通貨ペアには、それぞれ動きに傾向があります。
 豪ドル・円が上昇している時には、豪ドル・英ポンドが下落することが多いなど、相関関係があるのです。

 そこで、逆相関のある通貨ペアを、同時に保有することで、為替リスクが低下するのです。
 為替リスク=為替変動率です。
 為替変動率は、標準偏差で表します。
 逆相関(反対の動きをする相関関係)の通貨ペアを組ませることで、変動率は低下しますが、
 正相関(同じ動きをする相関関係)の通貨ペアを組ませておくことでも、変動率を抑制する効果があるのです。

 そのため、為替リスクを嫌がるスワップ派に、一時期、興味を持つ人は多かったようです。

共分散は過去データの計算結果でしかない

 わたしも興味を持った一人で、情報商材を購入して勉強しました。相関係数の計算を一覧表にしていくれるサービスがついていたので、けっこう活用していました。(現在、この商材は販売終了しています)

 しかし、共分散してあったポートフォリオは、リーマンショックでロスカットが多発。

 役に立たないことを実感しました。

 共分散すると、変動率が低くなるので、レバレッジを高くできると考えてしまいがちです。
 レバレッジを高くできないなら、共分散する意味がないからです(と、当時は考えていました)。

 様々な通貨ペアを保有するということは、スワップ金利の低い(もしくはマイナス)通貨ペアも保有します。
 すると、運用率は下がります。
 そこで、運用率を普通かそれ以上にしようとすれば、レバレッジを高くせざるを得ません。
 そして、とくに逆相関を生かしたポートフォリオなら、為替リスクはゼロにちかいのだから、レバレッジを高くしてもよいだろうと考えてしまいます。

 リーマンショックを体験して学んだことは、相関係数は、過去の為替変動の傾向を表しているにすぎない、という当たり前のことでした。
 今この瞬間の相場の動きと、過去の傾向は同じになるとは限らないのです。

FXスワップで、共分散を利用する意味

 もし、共分散を利用するにしても、レバレッジの高さは、普通のスワップ運用程度にしておくべきです。
 先のリーマンショックの話のように、一瞬の変動は、大きくなることがある、と理解しておきましょう。
 しかし、普段は、為替変動は抑えられた運用ができます。
 共分散を利用するなら、この特徴を上手く使うことです。

 共分散でレバレッジを低く(普通に)抑えれば、スワップ益による運用率は下がります。
 ですが、為替変動率は抑えられますから、安定した運用が期待できます。
 評価損が少ない状態で運用できる可能性は高くなります。

 ただ残念ながら、為替差益を得やすい、ということでもありません。
 為替リスクが低いということは、損失も利益も出しにくいということです。

短所が多い運用法なので、あえて利用する必要があるのか?

短所(1)データの入手・計算が困難

 まず、過去レートを入手することが難しいです。
 時系列データで、過去5年くらいは欲しいところです。
 現在は、OANDA.comで入手できるのが一番良いでしょうか。しかし、いつまで過去データを公表してくれるか分かりません。
 (関連: OANDA.comからのデータ入手 ボラティリティ計算方法

 それから、計算はエクセルを活用することになると思いますが、データを収集し、それを計算しなくてはなりません。為替レートを自動的に届けてくれるサービスはないので、相関係数を計算するたびに、データを入手しなくてはなりません。
 これを年1回するだけでも面倒な作業です。

短所(2)ロスカットレートが分からない

 様々な通貨ペアを保有するため、為替相場がどうなると、ロスカットされるのか計算できません。
 豪ドル円、英ポンド・米ドル、ニュージーランドドル・スイスフランを保有しているとします。
 これらの通貨ペアは、好き勝手に上下するので、豪ドル円が20円下がればロスカットと言えません。
 その時の評価損を見れば、ロスカットに近いのかどうかは、漠然と把握することはできます。

 しかし、このようにリスク管理が複雑・不透明になる分、不安が増します。

 リスク管理が自分の思ったようにできないのは、怖くてしょうがないと思います。
 (リーマンショックのような下落相場を実際に体験するまで、怖いとは感じませんでしたが)

 FXスワップ運用の利点は、リスクとリターンが把握できることです。それができなくなる共分散は、大きな欠点を持っているといえるでしょう。

 次ページは、スワップ運用をするためのFX業者(口座)について。
 スワップ運用の運用率はFX口座によって、年率2%前後(通貨ペアによっては10%近く)違ってきます。


13.FX口座の選び方 | スワップ運用に興味がわいたらFXを最短で覚えましょう
《運用イメージ》
0.FXスワップ運用 完全ガイド(TOP)

《基礎》
1.(1)ドルコスト平均法
2.(2)相場下落を待つ方法
3.通貨ペアの選び方
4.為替差損で困ることはない
4-1.損失が税金対策
5.金利生活を送ろう
6.スイングトレードで勝ち逃げ

《実践のコツ》
7.レバレッジの意味
8.ロスカットの想定
9.ロスカット計算
10.複利運用の方法
11.サヤ取りは円安時に
11-1.トルコリラ円のサヤ取り
12.共分散はしない方がよい

13.FX口座の選び方
 ・YJFX!
 ・セントラル短資FX
 ・SBI FXトレード
14.サヤ取りFX口座
 ・GMOクリック証券「くりっく365」
 ・DMM.com証券

※免責事項: 投資の成功・失敗の責任は、全て投資家個人に帰属します。当サイトの情報を利用した投資結果においても当方とは無関係です。

Copyright (C) 年利20%の資産運用-スワップ金利で皮算用, All rights reserved.