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 スワップ金利で資産運用する時、どちらがいいのだろうか。

 @為替差益を取りながら運用する
 A決済をせずスワップ金利益の確保に徹する

@為替差益を取りながら運用する場合の特徴
 その年の目標を決めておき(年率20%など)、それが達成されるようなら、為替差益を得るために、反対売買をしてしまいます。

 この利点は、決済してしまうために、その後の為替変動リスクを受けることがありません。
 それに、相場状況がよくなってくれば、更に新たなポジションを建てて、目標以上の利益を得る事ができます。

 欠点は、ポジションを建てるタイミングを図る必要があることです。
 このタイミングについては
 スワップ派のバイブル(野村雅道 著 『働かずに毎年1000万円稼げる私の「FX」超活用術』)では説明がありません。
 為替バカ著『ローリスクで年20%の複利運用! 初心者でもできるFXスワップ運用』によれば
 「過去5年間の平均レートより安い価格で買えればOK」(P49)とあります。参考にされてもいいと思います。

 さて、もう一つ問題があります。
 それは計画的に増やすことができない、ということです。
 一度決済した後で、相場状況が好転せず、ポジションを建てるタイミングが何ヶ月どころか、1年以上もない場合がでてくる可能性があります。

 実際のレートで検証してみましょう。
 たとえば2005年6月末から7月ころにFXを始めた場合を考えます。
 このころは1NZD=77円くらいです。

 そこで過去5年間の平均レートを出して見ます。
 2000年7月1日〜2005年6月30日の5年間の平均は
 1NZD=61.92円

 今は77円ですから、61円くらいになるの待つことになります。

 約1年後、2006年5月、レートは69円くらいになります。
 1年も待ってそれでもまだ平均(61.92円)からほど遠いのです。
 そこで
 現時点での過去5年間の平均レートを計算して見ましょう。
 平均レートが上がっているかもしれません。
 平均レート67.22円(期間:2001年6月1日〜2006年5月30日)
 少し平均レートが上がっていました。もう少しですね。

 しかし、ここから徐々にレートが上がります。6月末で70円。
 過去5年間の平均レート67.56円(期間:2001年7月1日〜2006年6月30日)。

 実は
 このまま、現在(2008年5月)まで、
 その日のレートが、過去5年間の平均を下回ったときはありません。

 つまり、2005年6月から2008年5月までのおよそ3年間は
 過去5年の平均レートを目安にすると
 ポジションを建てることができなかったのです。

 これはNZDを例に取りましたが、他通貨なら可能かもしれません。
 また、過去5年の平均にこだわらなくても、だいたい円高だとかんじたら(値ごろ感)その時、ポジションを建ててもよいのでしょう。

 休むも相場という格言がありますので、そういうときは思いっきり休むと決めておくのも悪くありませんが…。

A決済をせずスワップ金利益の確保に徹する場合の特徴
 利点は、確実に、スワップ金利分の利益を得続けることが可能であることです。
 基本は、ドルコスト平均法で買い増しをしていく戦略が効果的です。
 為替差損益はほとんど考えずに運用します。スワップ金利益だけに狙いを絞ります。
 すると運用中は、為替変動リスクを無視できます。
 ドルコスト平均法については、「ドルコスト平均法で積立てる」をごらんください。

 問題は、スワップ金利が下がったり、支払になったりしたときなどの
 ポジションを決済する必要がある場合です。
 決済すると損失がでる可能性があります。
 さきほど、為替変動リスクは無視できるといいましたが
 決済時には、多少影響します。
 ドルコスト平均法を使っていれば、現時点でのレートと保有レートの差は非常に小さいものになっているはずです。
 それでも、スワップ金利益が、為替差損を上回っていなければ、損失がでる可能性があります。
 元本の200%くらいに増えていれば為替差損は問題ありません。
 大体、5年くらいで、増加率は元本の200%くらいになっているでしょう。

 スワップ金利は計画通り、貯まっていくけれども、
 運用時間が短いと、決済時に為替差損をうける可能性があります。
 運用時間がたっぷりある人にとっては
 ある意味、為替変動リスクよりも、金利変動リスクの方が問題ですね。
  • ※金利変動リスクとは、この場合、スワップ金利が減るもしくは支払になること。通貨ペアの2国間金利差が逆転してしまう可能性のことです。
現在、試験中
 そこで、両方の運用法を用いて試しています。
 @の方法は、NZD(ニュージーランドドル)で、
 Aの方法は、GBP(英ポンド)で。

 私は、取引の記録をつけています。
 これは、2007年4月13日のものです。
 4月13日スワップ金利で資産運用

 【口座1】が@の方法です。
 決済して、25%の利益を出すことができました。
 これにより、今年の目標年率20%は確保できたわけです。あとは、のんびり、次のポジションを建てるタイミングを計るだけでいいのです。
 しかし、不安もあります。この円安がいつまで続くのか、ということです。
 来年になっても、この円安状態が続くようなら、どうしたらいいのでしょうか?新しいポジションを建てることができません。

 【口座2】がAの方法です。
 運用資金がたまって来たら、新たなポジションを建てていきます。
 相場状況はあまり考えずに。

 取引記録の続きはこのブログで更新しています。
 スワップ金利で資産運用(ブログ)

 今は、まだ、@A、どちらがいいのか答えはでませんね。

【補足】
   1.レバレッジの謎を解け
   2.年間収益ノルマと為替差益
   3.思わぬ展開の対策
   4.1NZD =61.6円。2万通貨では
   5.スワップ金利の年利は仮定
   6.スワップ派の2つの投資戦略
7.円安でもスワップ狙いで大丈夫か?
   8.為替相場は読めない
   9.ドルコスト平均法なら決済も安心?
   10.両建て(スワップで資産運用するための)
   11.両建てでスワップ支払いが発生しない方法
【リスク】
   1.為替変動リスク :標準偏差(ボラティリティ)
   2.金利変動リスク :金利差逆転の可能性
   3.信用リスク :絶対に取ってはならないリスク

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