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信用リスク:絶対に取ってはならないリスク

 FXにおいて信用リスクは、主に2つあります。
  1.発行体の破綻リスク
  2.FX業者の破綻リスク

1.発行体の破綻リスク
 通貨の発行体は、国です。

 その国の経済が破綻するリスク。
 具体的には、国家が債務不履行におちいる状態です。
 債務不履行をデフォルトともいいます。
 債務不履行とは
 借金を約束どおりに返せなくなること。

 国家が債務不履行(デフォルト)になると、どうなるのでしょうか。

債務不履行(デフォルト)になるとどうなる
 その国の経済事情にもよるので一概に言えないのですが、
 基本的に起こるであろう経済事象をいくつか想像してみます。

 まず、国債の金利や元本の返済が滞ります。
 国の借用書が国債ですから、国債を買う事によって購入者は国にお金を貸しているわけです。
 国が「この借りた金は返せません」と宣言するのが債務不履行(デフォルト)です。
 ただしIMFが国債の救済に動くでしょうから、「国債が紙くず」になる可能性は低いようです。
 ですが、金利は低くなり、返済期間も長くなってしまうでしょう。
 実質的には、その国債は、金利もつかずに長期間、貸したままの状態になると思った方が良いようです。

 そして、その国の経済は急速に悪化。
 外国資本が離れるので、株価下落。
 倒産、失業率の急上昇。

 その国の通貨は売られ、
 為替は暴落、通貨安へ。
 たとえばデフォルトしたのが米国であれば、ドルが売られ、ドル安へ。
 米ドル/円で考えると、円を買ってドルを売るので『円高ドル安』です。

 「金利引下げ」と「通貨安」から、物価上昇(インフレ)。

 逆に、物価上昇を阻止するための金利引き上げの可能性もあります。
 通貨下落は、輸出業に有利であり、ほとんどの国では、通貨安で景気回復することが多いです。しかし、通貨安が進み過ぎて大暴落してしまうと、インフレ圧力が異常に高まってしまいます。それを防ぐためにも、金利引き上げがあるかもしれません。

FXと債務不履行(デフォルト)
 FXの場合、通貨を直接保有します。
 国債のように、デフォルト時には『タダでお金を長期間貸す』ような状態にはなりません。

 しかし
 経済は悪化するので、政策金利は下がるでしょう。
 そして通貨は暴落するので、通貨の価値も下がります。
 買いポジションの場合には、ロスカットの危険も高まります。

 ただ、政策金利は上がる可能性もあります。
   ・インフレ率が高ければ、それを抑えるために金利を上げる
   ・通貨の暴落を食い止めるための政策として、金利を上げる

 まあ、どうなるにせよ、大暴落(通貨安)が起こるので
 その国の通貨のポジションをもっているのは
 つらいことになるでしょう。

 韓国の通貨危機(デフォルト寸前までいったとき)では
 ウォンは50%ほどもドルに対して通貨安になりました。

 ロシアのデフォルトでは
 ルーブルは、1ドル=6ルーブルくらいから
 1年後には1ドル=25ルーブルに。
 あっと言う間に、4倍以上のルーブル安になったのです。

 という過去の事例からも
 債務不履行(デフォルト)するような通貨の保有は避けるべきです。

債務不履行(デフォルト)しそうもない通貨
 過去、通貨危機やデフォルトした国は、ドルペッグ制(固定相場)を採用しています。
 それらは発展途上国や新興国の通貨に多いです。
 ちなみに通貨危機を経た国は、たいてい変動相場制へ移行しています。

 通貨危機は、ヘッジファンドの投機的な仕掛けが原因です。
 取引量の多い通貨なら、投機的な影響が少ないと考えられます。
 現時点(2008.5)では、
 取引量1位の「米ドル」、2位の「ユーロ」の二つなら安心です。

 ただ
 主要国の通貨であれば債務不履行(デフォルト)になることはないでしょう。
 特に「先進国」であれば、まず大丈夫。

 気をつけるべきは、発展途上国。中でも「新興市場国」よばれる国々。
 タイ、韓国、インドネシア、中国、ブラジル、アルゼンチン、ロシアなど。
 現在、経済発展著しい国々で、相場師にとっては「うまみ」のある市場です。

 FXでは、これら新興市場国の通貨を扱っている業者は少ないです。
 だいたい、先進国の通貨しか扱われないので、それほど心配はいりません。

 自分で、調べたいなら、
 格付け会社の「格付け」を参考にするといいでしょう。

 国家の債務不履行(デフォルト)の状況具合を知るには
 「ソブリン」の格付けを調べます。

 格付け会社(1)スタンダード&プアーズ
 【HPのURL】 http://www2.standardandpoors.com/
   TOPページ>日本語>信用格付け>ソブリン

 【格付けの様子】(2008.5)
 ニュージーランドと豪州などは最高ランク。
 日本は2段ほど下。日本のすぐ下に、南アフリカ。

 格付け会社(2)ムーディーズ
 【HPのURL】 http://www.moodys.co.jp/pages/HomePage.aspx
   TOPページ>ソブリン
   「長期債(無担保)」の欄をチェック

 【格付けの様子】(2008.5)
 スタンダード&プアーズと同様です。
 ニュージーランドと豪州などは最高ランク。
 日本は2段ほど下。日本のすぐ下に、南アフリカ。


2.FX業者の倒産リスク
 国家が債務不履行(デフォルト)になるリスクは、主要国通貨ではほとんど気になりません。

 問題は、FX業者倒産リスクです。

 こちらの方が起こる可能性は高いです。

 FX業者選びでは、スプレッドとか、手数料とかの要素よりも
 倒産リスクのチェックの方が重要です。

 そもそも、スワップ金利で長期運用する場合
 スプレッドは、まったく気にする必要はありません。
 手数料も同様です。

 FXを紹介する人によっては
 「手数料によっては、儲けがこんなに違う」といって、手数料の安さを強調します。ですが、そういう人は、頻繁に決済する投資家で、デイトレーダーなどの場合です。

 基本的に、スワップ派は、決済回数が少ないので
 手数料関係は、どうでもいいのです。
 極端な話、倒産せずにいてくれればいいのです。

 では、どういう業者なら信用リスク(倒産リスク)が低いのでしょうか。

 チェックポイントの一つ目
 主要株主です。

 主要株主が、以下のような会社なら安心です。
    ・金融関連の老舗会社
    ・有名な会社

 行政処分を受けているFX業者の数は
 2007年では、14件。
 取り締まりも厳しくなってきており、「登録取消」処分の業者も増えています。登録取消の行政処分を受ければ、倒産します。

 会社の業績が悪化すれば不法な行為が増え、行政処分を受けて倒産します。
 「分別管理の不徹底」「顧客の資金を使い込む」など企業としてのモラルが低下したところから倒産していきます。

 FX業者HPの会社案内を見ると
 自己資本比率や資本金の情報を開示しています。
 しかし、
 これらの数値に偽装があっても、我々は見抜くことができません。
 そんなことあるのか。と思うかも知れませんが、「ある」から困るのです。

 なので、チェックすべきは「主要株主」ということになります。
 金融関連の老舗会社・有名な会社以外の場合は
 世間の認知が低いので、どんな経営をする会社なのか全く分かりません。
 会社の経営に行き詰ってくれば、偽装工作もありえます。
 実際、登録取消の行政処分を受けた業者の何社かは、自己資本比率を偽っていました。

 チェックポイントの2つ目
 人気の高さ

 あまり人が使っていないような、マイナーなFX業者は、いつ倒産するか分かりません。
 手数料が安かったりして魅力があっても、
 できたばかりのFX業者やあまり名前の聞いたことのないFX業者は注意が必要です。

 よく名前の知れたFX業者を選びましょう。
 最近は、口座開設数や取引額を情報開示しているFX業者もあります。
 たくさんの人が利用しているか、確認しましょう。
 それに
 情報開示している業者はそれだけでも、ある程度信頼できます。
 情報開示していない業者は、それだけ自信のない証拠でもあります。
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 ※投資の最終判断の責任は投資家自身にあります。当サイトの情報を元に取引された損益において、当方は一切の責任を負いません。

【補足】
   1.レバレッジの謎を解け
   2.年間収益ノルマと為替差益
   3.思わぬ展開の対策
   4.1NZD =61.6円。2万通貨では
   5.スワップ金利の年利は仮定
   6.スワップ派の2つの投資戦略
   7.円安でもスワップ狙いで大丈夫か?
   8.為替相場は読めない
   9.ドルコスト平均法なら決済も安心?
   10.両建て(スワップで資産運用するための)
   11.両建でスワップ支払いが発生しない方法
【リスク】
   1.為替変動リスク :標準偏差(ボラティリティ)
   2.金利変動リスク :金利差逆転の可能性
   3.信用リスク :絶対に取ってはならないリスク
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